良いところはね、大きなハウスメーカーじゃないこと。 盛岡市K様

 

K様インタビュー:K様(ご主人様)、奥様
インタビュアー:小川

 

K様:部屋でオーディオも聞けないし、しょうがないからここで聞いているんです。

小川:今ここにスピーカーがあったので、CDもたくさんありますね。

K様:2Fにもいっぱいありますよ。

小川:もっとあるんですね。

K様:はい。レコードもあります。若い時に買っていて。

小川:今もレコードプレイヤーは現役で動いているんですか?

K様:今も動いていますよ。昔は針をお店で買えたんだけど、今はインターネットじゃないと買えないんですよ。

小川:奥様は何か趣味はないのですか?    

奥様:何もないです。本を読むだけですね。

K様:晩酌だけ。

小川:呑まれるんですね。お二人で?

奥様:一緒に。

小川:いいですね。

K様:二人で呑みに行くかって出かける時もあるよ。  

小川:いいですね。

K様:年に2、3回ね。

小川:このあたりで?

K様:大通りまで。間違えば八幡まで行ったりして。

小川:元気ですね。

 

K様:なんぼに見えます?

小川:いや、すいません、わからないです。

奥様:社長さんから聞いてきてるんじゃないの(笑)?

小川:社長と同じくらいかなと。

K様:違う違う。だったらいいですけどね。

小川:そのくらいに見えますけど。

K様:誕生日がくれば75歳になりますよ。家内と同じ。

奥様:私のほうが早く誕生日がくるんです。

小川:社長が今67歳位だったと。

K様:26年生まれだったかな、彼は。

奥様:26年ですね。                   

小川:そうすると、8つも違うんですか?

K様:そうだね。そのくらい違います。

小川:すいません、同じくらいに見えていました。

K様:じゃ、社長だめだな~(笑)

小川:会社にいるとKさんのお名前が結構出るんですよ。

奥様:なんでだろう。

小川:自慢のお客様なんだと思うんですよ。それこそ、Kさんの方もここに来てもらえる、良くしてもらえるっていうところとか、
社長のことをたぶん頼って頂いているのかなとか、いろいろと協力的なのかなとか。

奥様:小さい事とかでも、すぐ来てやってくれるから、本当に社長さんにはお世話になって。

小川:もちろん、みなさんも自慢のお客様なんですけれど、社長の方も特別頼りに出来るお客様なんだと思います。

K様:40年の付き合いですからね。

小川:そうですね。

K様:独立した頃からですから。

 

 

私の方がずっと年上ですが、社長はいつも友達みたいに話してくれるんだよね。

 

小川:どうして八重働工務店を選ばれたのですか?

K様:42年前ここに家を建てたんです。当時は他社さんで建てました。
祖母と母親と4人で暮らして、子供も生まれましたが、家にカビが生えたり、なんだか住みづらかったんです。
母親の別棟も建てましたがそちらは良かったのですが・・・。
そこで当時独立したばかりの社長に相談して建てることにしたんです。

小川:どうにかしたいな、と思っている時に、独立したばかりの社長に?

K様:そうです。古い家の時ですが、ここは下水道が通っていなかったんです。
下水道を通してもらった時に、トイレを改造しなくてはいけなくなり、その時に八重働さんが来てくれたんですよ。

小川:いいタイミングだったわけですね。

K様:そうですね。裏に母親が建てた長屋があって、それを壊してアパートを建ててもらい、
そして前のカビの家を壊してもらってここに建てました。それが2000年。

小川:うちの方でアパートも建てたんですね。

K様:そうです。ここの家と隣のアパートは同時進行でした。今年みたいに寒い年でしたね。

奥様:すっごい寒かったのよ~。大工さんが大変な思いをしたわね。

K様:小田島さん(大工)が、寒くて「おれハンマーぶん投げだもんや」って言ってましたよ(笑)

小川:寒くて力が入らなかったんですね。

K様:その位寒い年で、冬に工事を始めて、春に完成しました。6か月かかりましたね。

奥様:長くかけて一番寒い時にやってもらってね。

K様:小田島さん、これ(床)一枚一枚はってたっけ。

小川:小田島さんってその時からいたんですね、知りませんでした(笑)

K様:はい。あの時は棟梁ではなかったのかな。

小川:現在の住まいもそうですし、隣のアパートもそうですし、そっちも(もう一つの別のアパート)・・・。
改めて色々お世話になってます(笑)

K様:いやいや。だから、話にでるんだろうね(笑)

小川:私は今の社長しか知らないのですが、昔と今と変わりました?

K様:私の方がずっと年上ですが、社長はいつも友達みたいに話してくれるんだよね。ここにくれば変わってないと思う。

奥様:我が家にくればね。

K様:変わってないと思いますよ。ただ、社長は腰痛かったり、歯を治したり、そういうところは変わったんだろうな(笑)

 

会社を立ち上げて間もなくの頃でしたが、一生懸命でなんでも相談にのってくれた

 

K様:出会いも、ちょっとした仕事をお願いしてからだからね。ほんとにそれからずっとですね。

小川:最初はどうしてうちだったんですか? たぶん他のメーカーさんともお話しされていたと思いますけど。
・・・あえてお聞きしますけど社長が決めてですか?

K様:(無言のうなずき)

小川:社長のなにが良かったんですか?

奥様:人柄です。

K様:一生懸命だったんですよ。会社を立ち上げて間もなくだから、奥さんと二人だったんじゃないでしょうか。

小川:私の思うところですけど、新しく出来上がった会社って、大丈夫かなって思わなかったんですか?

K様:思わないです。

小川:この社長だったら大丈夫だって感じですか?

K様:もう、裏のアパートをお願いした時からわかっていたから。
あと、家のことだけではなくて、いろんな事に相談に乗ってくれたんです。

小川:住まいの話だけではなく、こんなことで悩んでるんだとか、こんな楽しいことがあったんだよって、友達みたいに付き合えたってこともあったんですね。

K様:アパートを造るときに、別の場所に土地があったんです。ちょうどバブルの時だったのですが、その土地を『社長、ここどうにかならんかな』って相談したら、すぐに不動産屋さんを呼んできて、パッと決まって売れたんです。あっという間に。そういう付合いもあったんですよ。

小川:土地の売買を手伝ったんですね。

奥様:パッと動いてくれるし、とても助かりました。

 

東日本大震災の時は、家にヒビ一つ入らなかった

K様:でもこの家は全然変わっていないんですよ。直していないんです。東日本大震災の時も、ヒビ一つ入んなかったんだよ。

奥様:全然はいらなかったね。

K様:私の友達で、同じ時期に建てた違うハウスの人だったんだけど、内装がビリビリでしたよ。

奥様:びっくりするくらい丈夫だった。   

K様:全くなんにも倒れなかった。

小川:あの時は物も落ちなかったんですね?

K様:全然大丈夫でした。

奥様:ここのグラスがちょっと傾いたけど。

K様:傾いたくらいで落ちなかった。グラスはこの人(奥様)の宝物だからさ。
壊したりしたら怒られるんです(笑)

奥様:趣味で一個ずつ増えていったんです。それでお酒呑むのが楽しみなの。
手触りがいいのよ。

小川:では理想通りのお家が建っているってことなんですね。

K様:本当にそうですね。それでおふくろも長生きしたんですよ。

小川:お母様は何歳くらいまで、ここのお家で過ごされていたんですか?

K様:何歳だと思いますか?

小川:ん~。

K様:103歳まで生きましたよ。

小川:100歳超えたんですね!

K様:なのでお祝いをしました。その時はピンとしていて自分の足で歩いて、入院したのは103歳でね。1週間だけ。

小川:すごいですね。ではお家のせいもあったんですかね。

奥様:そうですね。病気にならないし、よかったんだと思います。
家族ぐるみで長い付き合いですね。

K様:家族ぐるみというかね。ご法事にも来てもらったし、100歳のお祝いの時にも来てもらったし。

小川:いい関係が築けるお客様は、やっぱり長く付き合うじゃないですか。
良いことも、悪いこともしゃべれるのは、なかなかないですよね。

 

おふくろが風邪もひかずに103歳まで生きたのは、この家のお陰。

 

小川:前のお家と、今のFP工法のお家に住んでから、大きく変わったことは何が
ありますか?

K様:まず私は風邪をひかない。だからおふくろも風邪ひかないで103歳まで生
きました。あとは住みやすい。リビングの天井を少し高くしてもらったんです。

小川:住んでからの感想ってことは、お母様の件が一番大きいですよね。103歳
まで長生きしたことですね。

K様:社長さんが来ると、おふくろも「社長さんの声するぞ」って出てくるんですよ。
ひょいひょいとね。

小川:だから、社長も自慢げに工藤さんの話するんですね。

 

 

小川:ここのお家で自慢なところって何かありますか?

K様:自慢なところは天井ですね。天井が高いところ。それと無垢。

小川:床に使うのであればわかりますが贅沢ですよね。

K様:初めて来た人は、ぐるっと見渡すんですよ。

小川:実は私も今日伺った時に、つい見てしまいました(笑)

K様:あと、母親の部屋も立派に作ってもらったしね。二階のオーディオルームも。

 

小川:いつも、晩酌はどちらでやられるんですか?

K様:そこのテーブルで。(コーヒーを飲んでいる写真のところ)

小川:ここは、いつも何をするところなんですか?

K様:ここは私のパソコンでの仕事場です。

奥様:仕事場ね。

K様:上の部屋を仕事場で使っていたんだけど、せがれに取られたからここにきて仕事をしてるんですよ。
その前は花なんかおいて飾っていました。

小川:奥さんもパソコンは使えるんですか?

奥様:私はぜんぜん出来ないです。覚えないままきてしまいました。仕事を辞めるときには必要なくなって。

小川:そうなんですね。もう私はパソコン無いとなんにもできないです。

奥様:漢字も出てこなくなるみたいだしね。

小川:そうなんですよ。よくお客さんの前でメモを取るんですが、もう漢字が出てこなくて、恥ずかしいんですよね。

奥様:そうですね。

小川:なんだったかな、って思いながらごまかしでカタカナで書いたりとかね。

奥様:なんか見ていると、パッと出てる人もいますけどね。

小川:だから、なんか現代人になってしまったんだな~と思います。

 

大工さんがコツコツ建てるのが良い家。

小川:これからうちの会社で建てる人たちに応援メッセージが何かありますか?

K様:八重働さんの良いところはね、大きなハウスメーカーじゃない訳ですよね。
でも、私は大工さんがコツコツ建てるのが家だと思います。

小川:最近だと工場で作ってきてというのがありますものね。

K様:そう、すぐ出来るんですよ。あれじゃ土木作業だよね。やっぱりノミの音がしたり、カンナの音がしたり、
寒い時は外で火を燃して、手を暖めたり、音楽をかけながら、小田島さんなんか歌って、ラジカセ持ってきてやってるんだから『♪~♪~』って。
今もやっているようだよね。瓦版(月一情報紙)にも出てたっけ。瓦版も創刊号からちゃんと持ってますよ。

小川:今年からリニューアルもしましたので。

K様:そうでしたね。綴じやすくなっていいね。

 

小川:大工さんの動きが見えるのは、やっぱりいいですよね。

K様:いいですよ。

奥様:床をはるときも、一枚一枚はってもらったしね。

小川:作業すると、そこに魂が宿るじゃないですけども、暖かみというのもありますよね。

K様:物を選ぶのにも時間をかけて、打ち合わせをしに何回も会社に行きましたね。
良い思い出です。

 

小川:今日はたくさん思い出話を聞かせて頂いて、ありがとうございます。

K様:そうですか。ご苦労さんでした。
暖かくなると庭に花が咲くから、今度はゴールデンウィーク前頃に来るといいよ。

小川:ありがとうございます。今日は事務所で仕事をしたくないな~と思った時には、
ここに逃げてきますので、その時はよろしくお願い致します。

K様:そうそうそう。もう、昼飯も食って行ってもいいから(笑)